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吉野屋が1週間の期間限定で牛丼を値下げするキャンペーンを7日から開催中だ。牛丼並盛が通常価格より110円安い270円で販売されている。しかし先月末に吉野屋がこのキャンペーンを発表すると、その後、すき家と松屋もすぐさま牛丼並盛を250円に引き下げるキャンペーンを発表、牛丼業界で値下げ競争が激化している。(MONEYzine「牛丼270円で利益は出るのか 苦戦続く吉野屋の1杯あたりの儲けとは」より抜粋http://moneyzine.jp/article/detail/184340)
このサイトによると、原料コストが156円、雇用によるコスト200円弱かかっているらしい。であるから、通常期の牛丼並盛1杯380円のときの利益は、1杯当たり24円ほどである。ということは、牛丼並盛を270円にすると、86円ほど赤字になる。
おそらく、昨今の不況の影響で、他の牛丼チェーンに客を取られているから、すこしでも呼び戻したいのであろう。
だが、結果的に他の牛丼チェーンも値下げを実施し、吉野家よりも20円安く販売すると発表している。
まさに現状は、「デフレーション」でしょう。
このまま、値下げ競争が激化すると業界全体の地盤沈下をもたらしかねない。(まぁ、これ以上価格が下がり続けるとは思わないが)
価格を下げるよりも、逆に「価格を上げる」ほうがいいと私は思う。
たとえば、「肉は松坂牛を、米はゆめぴりかを使った高級牛丼」を販売してみてはどうだろう。おそらく、材料費は現在よりも高くなるだろうが、値下げよりも話題になるのではないだろうか。
その先例として、マクドナルド(以下マック)がある。本来、ハンバーガーが食べたいのであれば、100円ほどで食べることができる。でも、中にはクォーターパウンダーを注文する人もいる。クォーターパウンダーは、マックのハンバーガーの中でもっとも高級品である。それまでのマックのイメージは、「安い!」であった。そんなマックから「高級品」が発売されるということで、話題になった。そして実際、この商品は大ヒットしたと報道されていた気がする。
だから、安いイメージのある牛丼チェーンから、高級牛丼を販売すると話題になる可能性があると考える。
まぁ、補足して言うが、吉野家は他の牛丼チェーンとは違い、アメリカ産を使っているため、生産コストが高くなる。考え方によっては、「アメリカ産を使うのは付加価値の一部」とも取れる。私は、その考え方に賛同できる。その上で、もっと別の「付加価値」をつけていくべきだと思う。そのたとえが、「松坂牛の牛丼」である。
繰り返し強調するが、これからは、いかに付加価値をつけた商品を販売できるかが勝負であると考える。
吉野家に限らず、牛丼チェーンから驚愕するような「超高級牛丼」の発売に期待したい。
実現する可能性は、低いけど(苦笑
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